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A0ベース工法は、施工地附近の森林表土(A0層)に含まれる埋土種子(土壌シードバンク)を吸引採取し、植物材料として活用して地域性植物群落を造成し、多様性のある生態系と地域の景観に調和する植生を復元する自然再生緑化工法です。
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■ 工法の特長 |
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(1) |
施工地附近の森林表土(A0層)に含まれる埋土種子を植物材料として用いるため、地域固有の植物群落の交雑(遺伝子かく乱)を抑制して多様性のある生態系を保全し、地域の景観や環境に調和した自然再生緑化を実現します。
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(2) |
新開発の森林表土採取装置「シードバンクスイーパー」は軽量・コンパクト、且つ効率的に森林表土を採取すると共に、林床の幼苗への影響を最小限に抑えることができます。
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(3) |
植物性短繊維材「バイオファイバー」の混入により、植物生育基盤の保水性と安定性を改善して、埋土種子の発芽・生育を促進します。
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(4) |
ヤシ繊維ネットは緑化基礎工として生育基盤の安定を図り、植物が成長すると生分解して植物の根や幹に悪影響を与えません。 |
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A0ベース工法(森林表土利用工)模式図 |
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■ 適用範囲 |
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(1) |
植生工の導入が可能な安定した切土法面及び盛土法面、自然斜面
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(2) |
粘性土・砂質土・レキ混じり土・軟岩・硬岩等の法面及び斜面で勾配1:0.8以上
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(3) |
特に効果の高い適用範囲
● 里山や森林地等自然度の高い山中間地や山間地法面
● 地域の景観や環境に調和した植生工の求められる地域
● 生物多様性の求められる地域
● 絶滅危惧種等、貴重な植物群落の自生する地域
● 自然公園指定地及びその周辺
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■ 施工フロー |
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■ 標準配合 |
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1m3当たり
名 称 |
規 格 |
単位 |
数 量 |
摘 要 |
表土シードバンク |
林地内採取表土(A0層) |
L |
200.00 |
シードバンクスイーパーにより吸引採取し林地内保管 |
チップソイル |
植物性破砕チップ堆肥化物
(10mmメッシュ) |
L |
1600.00 |
コンテナパック入り |
バイオファイバー |
植物性短繊維材 |
L |
200.00 |
40Lポリ袋入り |
緩効性肥料 |
ハイコントロール085-N360 |
㎏ |
4.00 |
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接合剤 |
高分子系(パウダー) |
㎏ |
1.00 |
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シードバンクスイーパー森林表土の採取 |
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施工後3ヶ月 |
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施工後2年 |
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